


|
 |
 |
 |

料理をするのが好きだから、当然のようにキッチンにいる時間は長いのだけれど、私のキッチンは格別
自慢できるようなタネもしかけも何もない。むしろかなりローテクな安上がりな仕上げのキッチンで、驚かれることがしばしばある。炊飯器もトースターもコーヒーメーカーもポットも、もちろん食洗機もなくて電化に遅れたアナログなキッチンで、シンクに山積みになった食器を手洗いしながら、これじゃ昭和50年あたりから何も進歩してないのかなぁ、と思う。 |
|
それでも不便きわまりないこのキッチンが好きだ。家を建てる時、めざしたのは便利なキッチンというよりもまず心地いい空気が漂うキッチン。キッチンにいて、光も風も、家の中のあちこちの気配も感じられるように。苦心をしたのはその場所をうまく確保することだけで、内容的にはいたって質素なキッチンが出来上がった。 |
 |
|
|
|
|